日本メノナイトブレザレンとは

【沿革】

私たち日本メノナイトブレザレン教会は、歴史的には、十六世紀の平和的再洗礼派(アナバプティスト)であるスイス兄弟団(スイス・ブレザレン)の流れを汲んでいます。

オランダのローマ・カトリック司祭であったメノ・シモンズ(1496-1561)が、1536年1月にカトリック司祭職を辞し、再洗礼派の群れに身を投じてより生まれました。

その後メノナイトの信徒たちは迫害のため散らされて、プロシャへ、さらに帝政ロシアへと移住していきましたが、良き霊的指導者を欠いた閉鎖的な集団生活は、徐々に信仰の後退をもたらしていきました。

そのような中、ドイツ敬虔派の流れを汲むエドワード・ウェスト(?-1859)牧師による霊的な鼓舞を受け、群れの中に新しい霊的な覚醒が与えられ、1860年1月6日、みことばの聴従と兄弟愛を基調とするメノナイト・ブレザレン教会が誕生しました。

共産革命、第一次対戦の歴史の中でも群れは祝福され守られて、1875年以降は新大陸アメリカへ大量の移住に導かれていきました。現在、世界20カ国以上に渡り、北米(カナダとアメリカ)に約6万人、インド10万人、アフリカのコンゴに8万5千人、ドイツに1万3千人、その他、世界各国に広がり続けており、全体では信徒数も30万人以上を数えています。

日本には、第二次大戦後、1950年8月より、北米の宣教師によって大阪府で宣教が開始されました。関西圏を中心に開拓伝道が展開され、東は神奈川から西は山口に教会が建てられており、現在28の教会が形成されています。

また教団立の神学校である福音聖書神学校、能勢川バイブルキャンプ場など、教派を越えて用いられています。

【教義】 

旧約聖書が原典において霊感された誤りなき神のことばであることを信じています。そしてすべてのことにおいて、神のことばに聴き、神じ従うことを旨としています。

また、教会に与えられた主の福音宣教の使命を果たすべく、あらゆる努力を惜しまず、日本および世界に目を向けて、聖霊の力により、祈り、捧げ、労していきます。

聖書が語る平和と和解を、個人、家庭、社会、そして世界に広げていくことを神の子どもとしての使命としています。